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アメノオト

人形の福祉屋の日々

電話相談とイタズラ電話

Q:電話相談ってイタズラ電話はどれぐらいあるの?

という話が某所で話題になったのでカテゴリ別に挙げてみようと思う。

(※なお、やり取りは実際のやり取りから雰囲気が伝わるようにそれっぽく書き起こしたモノなので実際の相談内容そのままではありません。念のため)

◆セクハラ系電話

その1:猥談系

「ねえねえ、相談員さん今日のパンツ何色なの?」

「相談員さんって一人エッチとかするの?」

「一人で居る時さみしくならない?」

「これから待ち合わせしてどこかで会おうよ」

その2:電話向こうでマスターベーションされてる系

「ハァハァハァ…(ずっと息切れ)」

「(それっぽい悩み相談をしているのであるが、どうも息が荒くなって「ウッ」とか微妙に入るパターン)」

「僕が射精するのを聴いててください」

その3:性の悩みを装った猥談系

「セックス依存で困っている」

「セックスレスで困っている」

「マスターベーション依存で困っている」

「痴漢癖があって困っている」

「露出癖があって困っている」

(いずれも物凄く詳細な性描写が切々と語られていく。擬音語がリアル)

◆普通のイタズラ電話

その1:電話に出るとAVが流れていたり、宗教音楽、お経などが流れるパターン

人の気配がするので結構気味が悪い。

その2:ワンギリ電話

電話取ると此方が喋る前に切れる…が延々1時間ぐらい続く。回線圧迫され他の電話が取れない

◆脅迫系

「電話相談の場所を知っている。今からお前を殺しに行くからな!」

「電話相談の場所を今から襲撃する」

「おまえが誰だか知っている。家を襲撃する」

◆怒り炸裂系

最初から怒っている。怒っている理由は、「おまえの声が気に入らない」「おまえの性別が気に入らない」「おまえの言葉づかいが気に入らない」「この電話相談が気に入らない」等延々と怒りを一方的にぶつけられるパターン

 

ざっと思い浮かぶ所でこれぐらいのパターンがある。 先日の記事にも書いたが、「さっき首つり失敗した」「これから飛び降りる」系の希死念慮MAXの電話とこの、どうにもならんイタズラ電話がほぼ同じ比率で掛かってくる。電話をとってみるまで何が来るかわからないので、イタズラ電話に耐性がない相談員は瞬く間に心を蝕まれてしまうのである。

僕は比較的セクハラ電話は平気な方なのであまり困らない。 流石に、マスターベーション実況は不快だけど。

こういうの女性の相談員がターゲットになりやすいかといえばそうでもなく、男性の相談員も逆パターンでターゲットにされる。性別は食い物にされやすい。

いちばん難しいのは「性の悩みを装ったイタズラ電話」である。これをやってくる掛け手は電話相談の性質をよく知っており悪質である。 これはよく訓練されてくると、大体イタズラ電話かホントに悩んでいるのかすぐわかるようになるが、経験が浅いと最初はだいたい引っ掛かるので、長々聞いて「あっ!!」と気付いた時には電話の向こうの相手がマスターベーションし終わって果てている、などというような惨事になる(その時点で気付くと遅い)。

これはどれぐらい、現実味のある話なのか、それをどうしてここで相談したいのか、という視点で淡々と聴いて行くとハマらないで済む。変に共感的に聴きはじめるとハマるのだ。

こういう所の訓練がイマイチだったり、性的なエピソードになにか当事者性を帯びている相談員はこれらの直撃を受けるため、大体電話相談が嫌になってしまうのだ。

 

ひとつ、イタズラ電話の対応について思っていることがあって、こういうイタズラ電話をする人達はやり方はどうも社会的に好ましくはないが、何らかの人との接触が欲しいのだ、そういう表出しか出来ないタイプの人かもしれない、と思って対応すると少しだけこれらの事象に寛容になる。勿論、そういうイタズラ電話を許容する訳じゃないしぶっちゃけ迷惑であるが、プンプン怒って対応するよりはもう少し楽になる、という所。

 

電話相談は、常に開かれている。誰でもいつでもかけてよい。名前を言わなくても良い。それは真にその構造枠でなければ語れない人にとってはとても良い構造なのだが、それの負の側面としては常にこのような悪意にもさらされているのである。それでも、掛けてくる人をはじめから制限しないということが、電話相談の大前提なのだ。